グアム旅行の薬の持ち込みルール|薬剤師が詳しく解説

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グアム渡航時の医薬品持ち込みルール完全ガイド

グアムは人気のビーチリゾート地として多くの日本人観光客が訪れますが、医薬品の持ち込みルールを知らずに空港で没収されるケースが多発しています。本記事では、薬剤師の視点からグアム渡航時に知っておくべき医薬品の持ち込み規則、禁止成分、必要書類を詳しく解説します。

グアムへの医薬品持ち込みルール【基本】

グアムはアメリカ準州であるため、医薬品の持ち込みはアメリカの連邦食品医薬品局(FDA)の規制に従います。ただし、観光客向けには比較的緩和されたルールが適用されています。

持ち込み可能な分量の目安:

  • 個人使用範囲内であれば、原則として持ち込み可能
  • 一般的には30日分までの常備薬・処方薬が認められます

薬剤師メモ
グアムはアメリカの州に準ずる扱いですが、実際の運用はホノルルの税関ゲートウェイより若干緩いのが実情です。ただし個人差があるため、医学的必要性が明確な書類があると無難です。

持ち込み可能な医薬品一覧

以下の表は、グアム持ち込み可能な一般的な医薬品です。

医薬品カテゴリ 具体例 持ち込み 備考
風邪薬 アセトアミノフェン(タイレノール)、イブプロフェン(アドビル) ✓ 可 常備薬として認識
胃腸薬 ロペラミド(イモジウム)、オメプラゾール ✓ 可 一般医薬品扱い
頭痛薬 アスピリン、ロキソニンS相当品 ✓ 可 日本の市販薬OK
花粉症・アレルギー薬 セチリジン、ロラタジン ✓ 可 OTC医薬品
皮膚外用薬 ステロイド軟膏(弱~中程度)、 保湿クリーム ✓ 可 チューブ小型推奨
漢方薬 葛根湯、小青竜湯 ✓ 可 国内処方箋なし可
サプリメント ビタミンB、ビタミンC、コラーゲン ✓ 可 医薬品扱いでない
バンドエイド・湿布薬 保護パッチ、冷感シート ✓ 可 医療機器相当

薬剤師メモ
ステロイド軟膏は「弱~中程度(Class III~IV)」までは持ち込み可能ですが、強いステロイド剤(デルモベート、フルメタゾンなど)は処方箋と医学的証明書が必須です。

持ち込み禁止・要注意の医薬品

グアム持ち込みが禁止・制限される医薬品を以下にまとめました。

医薬品・成分 理由 対応策
医療用医薬品全般 処方箋医薬品と判断される可能性 処方箋+医学証明書必須
向精神薬 麻薬規制対象 原則禁止
例:バルビツール酸塩、ベンゾジアゼピン系(リーゼ、ソラナックスなど) 依存性薬物扱い 特別許可要
精神安定剤 パロキセチン(パキシル)、フルボキサミン(ルボックス) SSRI系は厳格
鎮痛麻薬系 モルヒネ、コデイン含有医薬品 禁止
一部抗ヒスタミン薬 塩酸フェニレフリン配合医薬品 規制物質認定
医療用点眼薬 抗生物質含有目薬 医療用医薬品扱い
処方アンドロゲン テストステロン製剤 ホルモン剤扱い
強いステロイド軟膏 デルモベート、ハロベートなど Class V以上
医療用抗真菌薬 グリセオフルビン、テルビナフィン 処方医薬品扱い
一部総合感冒薬 エフェドリン含有製品 規制物質

薬剤師メモ
向精神薬(特にベンゾジアゼピン系)は、わずかな量でも「違法薬物所持」と同等の扱いを受ける可能性があります。心不全、不眠症の方はグアム到着後、現地医療機関での相談をお勧めします。

処方薬持ち込み時に必要な書類

グアムへの処方薬持ち込みには、医学的正当性を証明する文書が重要です。

1. 医師の処方箋(英文)

必須項目:

  • 患者名(パスポート記載名と一致)
  • 処方医師の署名と日付
  • 医学的診断名
  • 薬品名(一般名・商品名の両方)
  • 用法用量
  • 医師の住所・連絡先

取得方法:

  • 主治医に「英文処方箋」を依頼(1,000~2,000円程度)
  • 国際診断書の作成も可能(3,000~5,000円)
  • 紹介状形式での提供も有効

2. 医学診断書(英文)

記載すべき内容:

To Whom It May Concern:

This is to certify that [患者名] requires [医薬品名] 
for the treatment of [診断名] during his/her stay in Guam
from [出発日] to [帰国日].

Dr. [医師名]
[医療機関名]
[住所・電話]

3. 元の医薬品容器(ラベル付き)

  • 薬剤師記載の患者名
  • 用法用量ラベル
  • 調剤元薬局名

持ち込む医薬品の正しい梱包方法

税関で疑問を持たれないよう、適切に梱包することが重要です。

推奨梱包方法:

  1. 元の医薬品容器のまま持ち込む

    • 処方ラベル(患者名、用法用量)が見えるように
    • 容器が破損していないこと
  2. 手荷物に入れる(預託荷物は非推奨)

    • 医薬品は機内持ち込みの手荷物に
    • 液体医薬品は100ml以下なら持ち込み可
    • 注射器・針が含まれる場合は事前申告
  3. 医学書類をまとめる

    • 処方箋・診断書を医薬品の上に配置
    • パスポートと一緒に保管
    • 念のため電子ファイルも控えておく
  4. 量的目安の厳守

    • 30日分を超えない
    • 「医療観光」「転売」の疑いを持たれない量に

薬剤師メモ
グアム税関職員の中には医学知識が限定的な者もいます。曖昧な回答をされたら、上司への確認を申し出るなど、毅然とした対応が有効です。

グアムで医薬品が入手できる場所

もし医薬品を忘れたり、現地で追加購入が必要な場合の情報です。

施設 特徴 営業時間
ABCストア 観光地に多数。OTC医薬品豊富。英語表示 多くの店舗で24時間営業
Payless薬局 処方箋対応。免許取得薬剤師配置 朝9時~夜20時(店舗により異なる)
Walgreens アメリカ大手チェーン。プエルトリコ通りなど 24時間営業店も多い
グアム公立病院(Guam Regional Medical City) 緊急対応。高額 24時間

現地での処方薬入手方法:

  • 観光客向けクリニック受診($150~300)
  • パスポート、渡航者保険証を持参推奨
  • 英語またはスペイン語での対応

渡航前の薬剤師相談サービス

準備万全にするため、出発前の相談をお勧めします。

利用可能な相談窓口:

  • 処方元の薬局:無料で持ち込み可能性を確認
  • 渡航医学外来(大学病院・感染症外来):医学証明書の作成
  • 厚生労働省医薬安全課:不確かなケースの確認
  • 日本航空(JAL)・全日本空輸(ANA):各航空会社のコールセンターで医薬品携帯ルール確認

よくある質問と回答

Q1: ベンゾジアゼピン系(リーゼ、ソラナックス)を不眠症で飲んでいます。グアムに持ち込めますか?

A: 医学診断書と処方箋があっても、アメリカはベンゾジアゼピン系に非常に厳格です。税関で没収される可能性が高いため、渡航医学外来で相談し、代替案(現地での非処方箋医療など)を検討してください。

Q2: サプリメント(ビタミン、プロテインパウダー)に制限はありますか?

A: 医薬品でないサプリメントは原則持ち込み可能ですが、容器に医学的表示がある場合は医薬品と見なされることがあります。個包装よりも、複数小分けにして持ち込む方が安全です。

Q3: グアムで医薬品を多く購入して日本に戻すことはできますか?

A: 日本への持ち込みは「医薬品の輸入」扱いになり、個人使用分でも制限があります。グアムで買った医薬品を日本に持ち込む場合は、薬剤師に相談してください。

Q4: 医療用注射器(インスリン、エピペンなど)の持ち込みルールは?

A: 医療用注射は、医学診断書と処方箋があれば持ち込み可能です。ただし、医療用注射針の持ち込みは「医療廃棄物」扱いにならないよう注意が必要。事前にグアム入国管理局に確認することをお勧めします。

薬剤師メモ
糖尿病患者のインスリン自己注射やアレルギー患者のエピペン自己注射は、医学的正当性が明確であるため、比較的容易に持ち込み許可が得られます。むしろ「自己管理医療の証明」として機能します。


まとめ

グアム渡航時の医薬品持ち込みで押さえるべき要点:

  • 個人使用範囲内なら基本OKだが、処方薬・向精神薬は事前確認必須
  • 必ず英文処方箋・医学診断書を用意する(向精神薬の場合は特に重要)
  • 禁止成分:向精神薬(ベンゾジアゼピン系、SSRI)、コデイン、強いステロイド剤
  • 持ち込み医薬品は元の容器に入れ、手荷物(預託荷物でなく)に入れる
  • 30日分を超えない量に抑える
  • 不確かな場合は渡航医学外来で相談し、現地医療機関での対応を検討する
  • グアムで医薬品が必要になった場合、ABCストア・薬局・クリニックが利用可能

最新情報は必ず大使館・外務省の公式ホームページおよび利用航空会社のコールセンターで確認してください。 本記事は2026年時点の情報に基づいていますが、規制は予告なく変更される可能性があります。

免責事項:本記事は渡航者向けの医薬品情報提供を目的とした薬剤師監修コンテンツです。 診断・治療に関する判断は医師の診察を受けた上で行ってください。 最新の規制・感染症情報は外務省・厚生労働省・現地大使館の公式情報を必ずご確認ください。

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